最近利用者が増えている「置き配」ですが、オートロック付きマンションに住んでいる方は「どうやって解錠して配達したの?」と疑問に思うことも多いはずです。
国土交通省は最近置き配のためにオートロック解錠システムを支援する方針を発表しており、実際にAmazonやヤマト運輸などの宅配業者は、最新のシステムを使ってオートロック物件にも対応し始めています。
この記事では、置き配の際にどのようにオートロックを解除しているのか、その仕組みや解錠システムが導入されていない建物にどのように置き配しているかについて、徹底調査しました!
置き配でオートロックはどうやって解錠されているのか?
- amazonの置き配でオートロックなのに配達できる理由
- 置き配時にオートロックにどうやって対応しているのか:宅配業者ごとの違い
- ヤマトとアマゾンはオートロック解錠可能になる?
amazonの置き配でオートロックなのに配達できる理由
Amazonで注文すると、「オートロックなのに玄関前に置き配されていた」という体験談がSNSやネット上でよく見られます。
このとき、オートロック付の建物内に入館する方法として、以下の4つが考えられます。
- Amazon Key for Business
マンション側が導入していれば、配送ドライバーがアプリを使ってオートロックを一時的に解錠できる仕組みです。 - 他住人の入退館に合わせて入館:
住人が出入りする際に一緒に入ることで、配達員が建物内に入れることもあります。 - 他住人への配達で入館:
同じマンション内の別住戸への配達の際にオートロックを通過し、そのタイミングで一緒に対象住戸にも配達するケースがあります。 - 管理人が対応:
管理人常駐の物件では、社員証や伝票の提示で入館できる場合もあります。
Amazonの置き配に関する公式情報はAmazonの公式サイトにも掲載されています。
置き配時にオートロックにどうやって対応しているのか:宅配業者ごとの違い
宅配業者によって、オートロック物件に置き配する際の対応方法が異なります。
- ヤマト運輸
EAZYというサービスを導入し、マンションによっては専用アプリでオートロックを解錠可能。 - 佐川急便や日本郵便:
原則としてオートロック物件では不在時の玄関前置き配はできず、宅配ボックスや再配達対応となることが多い。 - Amazon独自配送(デリバリープロバイダ):
Amazon Key導入物件では解錠可能、未導入物件では置き配できない場合がある。
ヤマトとアマゾンはオートロック解錠可能になる?
2025年10月から、オリックスグループの大京アステージと穴吹コミュニティが管理する一定条件を満たす分譲マンションで、新しい置き配システムが無償導入されることが発表されました。
- 対象は約1万棟のうち条件を満たすマンション
- オートロックの自動ドアに専用端末を設置
- ヤマト運輸・Amazonの配達員がアプリで「一度だけ使えるワンタイムキー」を取得し、オートロックを解錠可能
- 配達後は玄関前などに荷物を置いて退館
これにより、再配達削減と入居者の利便性向上が期待されています。
一方で、こうしたシステム導入に対しては、セキュリティやプライバシーの観点から批判や懸念の声も少なくありません。
今後はオートロック解錠システムが業界全体に広がっていく可能性がありますが、このような懸念事項をクリアしてから導入を進めてほしいですね。
置き配はオートロック物件でどうやって利用できる?
- オートロックで宅配ボックスなしの場合の置き配
- オートロックを宅配業者が解除する仕組みとは
- 【まとめ】置き配でオートロックはどうやって解錠されているのか
オートロックで宅配ボックスなしの場合の置き配
オートロック物件で宅配ボックスがない場合、「置き配希望」としても配達できないケースが多いです。
- 在宅時にインターホンで解錠 → 廊下に置き配
- 共用部(エントランス前、自転車置き場、ガスメーターボックスなど)への置き配
- 管理会社に相談して置き配を許可場所に設定する
といった方法で置き配が可能だったケースはあるようです。
ただし、セキュリティ上の理由から置き配を断られることもあるので、管理規約を確認しておくのが安心です。
オートロックを宅配業者が解除する仕組みとは
オートロックを宅配業者が解除する場合、
- デジタルキー・アプリ解錠(Amazon Key、ヤマトEAZYなど)
- 管理人や管理会社による許可(鍵貸与や暗証番号共有)
- 住人による遠隔解錠(インターホン経由)
といった方法があります。
現状では、いずれも不正侵入防止のために「一度の配達ごとに限定的に解錠できる仕組み」となっており、配達時以外には建物内に侵入することはできないようになっています。
【まとめ】置き配でオートロックはどうやって解錠されているのか
オートロック付きマンションでの置き配は、「どうやって解錠しているの?」と疑問に思うことが多いですが、実際には他住人への配達時に入館、Amazon KeyやヤマトのEAZYの利用などによって、置き配を実現しているようです。
ただし、オートロックのデジタルキー解錠については、すべてのマンションで利用できるわけではありません。
国土交通省は「置き配の普及」を進めるために、配達員がマンションのオートロックを解錠できる共通仕組みを支援する方針を発表したこともあり、今後は解錠システムの導入が業界全体に広がっていく可能性が高いでしょう。
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