最近、「2025年7月5日に日本で大災害が起きるらしい」という話題が、SNSや海外メディア、特に香港や台湾でかなり注目されているのをご存じでしょうか?
香港や台湾の一部地域では、この情報がきっかけで日本への旅行を控える動きが広がっているようで、実際に航空便の減便という形で影響が出始めています。
今回はこの噂の発端や、実際にどんな影響が出ているのか、まとめてみました。
きっかけは漫画?「私が見た未来 完全版」が再び話題に
噂の発端は、漫画家・たつき諒さんの作品『私が見た未来 完全版』。
実はこの作品、2011年の東日本大震災を「予知していた」として以前から一部で有名だったのですが、2021年に「完全版」として再出版された際に、新たな“予知”が話題になったんです。
漫画には
「本当の大災難は2025年7月にやってくる」
「日本列島の太平洋側が津波にのみ込まれる夢を見た」
などのインパクトのある内容が書かれています。
しかも、この漫画は中国語にも翻訳されていて、香港や台湾のSNSやメディアで拡散されています。
また、香港の著名な風水師が
6~8月に日本の地震リスクが高まる
と発言したことが、拡散を後押ししているようです。
うわさの具体的な内容は?
では、実際にどのような災害が「2025年7月5日に起きる」と噂されているのでしょうか?
※SNSやメディアでは、以下のような具体的な内容が拡散されていますが、あくまで予知夢や占いに基づくものであり、科学的な根拠は一切確認されていません。
航空会社も減便!?実際に起こっている影響は?
この噂の影響で実際に、香港からの観光客が激減しているようです。
香港のグレーターベイ航空や香港航空が、日本への直行便を7月を含む期間中で減便または運休すると発表しました。
宮城県の村井知事も
かなり非科学的な根拠で、それがSNSによって広がっていって、観光面で影響が出てくるのは由々しき問題であると思っています
と懸念を表明しています。
しかし、実際に香港の旅行会社が行った顧客調査では、「日本で大災害が起きると聞いたので行きたくない」という声が少なくなかったそうです。
噂はどこまで信じていい?
「2025年7月5日に日本で大災害が起きる」という予言について、科学者はどのような見解を持っているのでしょうか?
ここでは、実際の専門家の意見をまとめてみました。
地震の専門家「地震の前兆は見られない」
台湾中央気象局の元地震観測センター長・郭鎧紋氏は
過去の巨大地震は事前に複数の前震が観測されているが、現在は世界的に地震活動が静かな『平穏期』にある
とコメントし、「7月の大地震は信ぴょう性に乏しい」との見解を示しています。
地震予知には限界がある
災害情報に詳しい東京大学大学院の関谷直也教授も
過去にも繰り返されてきた科学的な根拠のないうわさです。地震や噴火の日時、規模、場所を特定する予知は現在の科学ではできず、科学的根拠はありません。
と明言しています。
つまり、「7月5日に大地震が起きる」といった予言には、科学的な裏付けがないというのが、多くの専門家の共通した意見です。
気になる「南海トラフ地震」のリスク
一方で、今回の予言が全くのフィクションと言い切れない理由として、日本政府は「南海トラフ地震」について、今後30年以内に発生する確率は80%程度と公式に発表していることがあると思います。
この高い発生確率が予言の信憑性を高め、人々の不安をあおる材料になってしまっている可能性がありますね。
7月5日をめぐる、その他の気になる説
実は、7月5日をめぐっては地震以外にも、さまざまな“災害説”や“予言”がささやかれています。
理論物理学者・保江邦夫氏は、「25年7月5日に小惑星の破片が衝突する」との持論を展開しています。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙科学研究所長・藤本正樹氏はこの説について、
25年7月5日に落下した隕石によって大惨事になるという予言には、科学的な根拠は全くありません!
とコメントしています。
また、一部の占星術愛好家の間では、「七曜陵逼」と呼ばれる特別な期間に注意が必要だとされているようです。
2025年の場合、この七曜陵逼は7月1日から7月24日、そして8月26日から9月21日が該当するとされており、運気の乱れや災厄が起きやすい時期として注目されています
じゃあ、7月5日はどうすればいいの?
では、「2025年7月5日」どう過ごせばいいの?ということになりますが、
正直、私たちにできることは「備えておく」ことだけです。
など、備えておいて損はありません。
実際、たつき諒さんや出版社は「不安をあおることを意図しているわけではないが、防災意識が高まり災害の備えにつながることを願っている」とコメントしています。
いたずらに不安感をもつよりも、日頃からの防災意識を高めておくことが大切ですね。
まとめ
現時点でその日付に関する科学的な警告や発表は一切出ていません。
焦らず冷静に、でも備えだけはしておく
くらいのスタンスでいいのではないでしょうか?
また新しい情報が入ったら更新していきますね!
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