2025年9月、米国の国土安全保障省が、日本発の大人気アニメ「ポケットモンスター(ポケモン)」のテーマ曲やキャラクター映像を無断で使用した動画をSNSに投稿し、日米双方で大きな波紋を呼んでいます。
この記事では、米国の国土安全保障省が不法移民の取り締まり動画にポケモンを使用した問題の論点とその背景を徹底調査しました。
不法移民取り締まりにポケモンを無断使用!
米当局、不法移民摘発の動画にポケモンを無断使用https://t.co/SHOPtndb4A
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) September 26, 2025
- ポケモン×移民取り締まり動画の内容と問題点
- 米国土安保省のポケモン無断使用に対するSNS上の批判と論争
ポケモン×移民取り締まり動画の内容と問題点
2問題の動画は、DHSによる不法移民の逮捕シーンにポケモンアニメの主人公サトシや、モンスターボールを投げる映像、さらには英語版テーマ曲「Gotta Catch ‘Em All(全部ゲットだぜ)」を挿入したものです。
逮捕された移民たちの情報が「ポケモンカード」風に加工されて紹介される場面も確認されています。
また、国境警備隊公式アカウントが、返信投稿としてピカチュウの映像を「新入隊員」として使うなど、ユーモアを交えた演出もみられました。
米国土安保省のポケモン無断使用に対するSNS上の批判と論争
この動画に対し、SNS上ですぐさま批判的な声が集まりました。
ポケモンは違いを乗り越えて人を認め合う物語なのに、このような使い方は不適切
政府機関が大衆的なアニメのイメージを利用して、深刻な社会問題を茶化しているように見える
といった批判的な意見が目立っています。
一方、ごく一部、広報の新しい形やユーモアの効用を肯定する声もありますが、圧倒的に否定的なリアクションが優勢です。
米国土安保省のポケモン無断使用の詳細とSNS反応
米国土安保省は動画で「Gotta Catch ‘Em All(ポケモンゲットだぜ)」の英語版テーマ曲を使いながら、不法移民の逮捕映像を紹介しました。
国境取締局の公式アカウントは、この投稿に返信する形で人気キャラクターのピカチュウの映像も投稿しました。
動画には、不法移民の名前や国籍、犯した罪などがポケモンカード風に加工されて紹介されており、非常に過激な内容です。
SNS上では、支持意見もありますが「政府機関がこんな投稿をするとは信じられない」といった批判の声も多く、株式会社ポケモンが訴訟を起こすかどうかが注目されています。
不法移民取り締まり動画のポケモン無断使用に対する見解
- 株式会社ポケモンの公式声明
- ポケモンフレーズ「全部ゲットだぜ!」の政治利用に賛否
- 【まとめ】不法移民動画にポケモンを無断使用?
株式会社ポケモンの公式声明
株式会社ポケモンは、日本メディアや海外報道に対し、
当社および関係会社は一切関与しておらず、知的財産の利用を許可した事実もありません
とコメントし、厳正なスタンスを示しています。
今後の法的措置などについては未発表ですが、訴訟の可能性もあるのではないかと今後の動きに注目が集まっています。
ポケモンフレーズ「ゲットだぜ!」の政治利用に賛否
「全部ゲットだぜ!(Gotta Catch ‘Em All)」は、作品の象徴的フレーズとして幅広い世代に知られています。
今回はこのセリフが、不法移民の「逮捕」の象徴に転用されたことで、ポケモン本来の友情やチャレンジの精神から外れた“本末転倒”さが、多くの人に衝撃を与えています。
「社会や人種の分断を助長しうる不適切な使い方」といった批判的意見が多く寄せられ、賛否がはっきり分かれる事態となっています。
【まとめ】不法移民動画にポケモンを無断使用?
不法移民取り締まりに人気アニメ「ポケットモンスター」の映像とフレーズを使用した米国土安全保障省の動画は、著作権問題だけでなく、社会的・政治的な表現のあり方を問う事態となっています。
今後、任天堂や株式会社ポケモン、米国内の対応や議論の行方に、今後も注目が集まりそうです。
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